伊藤大が鼻利かせⅤ

伊藤大志
今年ラストの富山開催は波乱の幕切れとなった。号砲で各車見合うも、黒田が誘導を追う。池田が続き前団を形成。以下は小嶋、伊藤、新田―林、伊原―中村―北川。青板2角から伊原が上昇すると、新田も動く。この両ラインが後方でけん制し合うのを見た小嶋が先に赤板で前団を叩くと、そのまま腹をくくって打鐘前から先行策に出る。小嶋には初手から後位にいた伊藤がマーク。伊原も赤板1センターから踏み上げ、一旦口の空いた5番手に割り込んだ後、最終ホーム手前から再度スパート。しかし、3番手確保の黒田のブロックで不発。これで近畿勢は苦しくなる。一方、満を持してバックからまくった黒田も、伊藤の完璧ブロックで失速。伊藤はさらに直線で中を割る新田を締めこむと、大外強襲の池田も退けて8年8カ月ぶりのⅤを飾った。