目標にした蒔田英彦がペースをつかんで先行。絶好の展開が巡ってきた武井大介がチャンスを逃さずＶを飾った。今期初戦の７月静岡から久々の決勝進出だったが、17年10月千葉以来のＶを飾る最高の結果となった。
　号砲で、森田優弥、勝瀬卓也、小原佑太の内枠の３人が飛び出すが、小原が正攻法の位置を確保。小原－高橋陽介、森田－河野通孝、蒔田－武井－勝瀬で並びは落ち着き周回を重ねる。青板３コーナーあたりから小原が徐々に誘導との車間を切って警戒を始める中、赤板手前から蒔田が動く。赤板過ぎに南関３人が出切る一方、誘導を残したまま下げた小原と森田で４番手は併走になる。４番手の取り合いが激しさを増していくのを見てスローに流した蒔田は、２センターあたりからペースアップ。４コーナーで誘導を交わして先行態勢に入る。４番手争いは依然として決着が付かず、最終２コーナーでようやく外の森田をドカして小原がまくる。だが、蒔田が掛かっていたのと、併走で脚を使ったので小原のキレは今一つ。それでもジワジワと力ずくで上がってきた小原を２センターでブロックしながら、武井は番手から踏み出す。小原の動きに乗り換えていた森田もようやく車を外に持ち出していく。そのまま直線に入り、最後は横一線の争いとなるが、小原に踏み勝った武井がＶ。２着に小原で、３着には蒔田が踏み止まった。