今年５月の移籍から元地元でのＦ１戦は初とあって気合が入っていた鈴木竜士。予想外の流れとなった決勝も冷静に対処して３連勝を決めた。
　スタート争いを坂井洋が制して、坂井－鈴木の関東勢が前受け。飯野祐太－渡邉一成の福島勢が続き、松谷秀幸－海老根恵太の南関勢が５、６番手、単騎の神田紘輔が最後方となって周回を重ねる。青板バックあたりから坂井が誘導との車間を切り始める中、松谷が上昇を開始。松谷は一番前まで上がって坂井を押さえ込もうとするが、引かなかった坂井は赤板で誘導が退避すると同時に突っ張る。松谷は３番手に降り、神田の切り替えもあって福島コンビは６、７番手に。坂井は後続の動きをしきりに警戒しながらスローに流し、打鐘２センターでペースアップ。３コーナーから巻き返してきていた飯野が最終ホームで３番手に追い上げを決め、４番手が松谷と渡邉でモツれる。２コーナーに入ると、飯野は関東コンビのインを掬ってバック手前では先頭に躍り出る。だが、同じく２コーナーで外併走から自力に転じた渡邉が３コーナーでまくり切ってしまう。飯野と坂井の間のコースを突いた鈴木が渡邉を追い、その後位に松谷となって直線へ。懸命に粘った渡邉だったが、鈴木がゴール前で逆転。