片岡迪が初優勝を決める
4車そろったラインは強かった。最後はアクシデントを避けて内から抜く形となったが、片岡迪之が取鳥雄吾の番手を生かして、デビュー約13年でS級初優勝を飾った。
号砲で取鳥が出て行くが、これを制して単騎の坂本健太郎が正攻法の位置を確保。坂本は、吉田拓矢-松岡貴久のラインを受けて3番手に下げる。これで取鳥-片岡-三宅達也-戸田洋平の岡山カルテットは後攻めとなって周回。取鳥が仕掛けたのは赤板ホーム入り口から。合わせて踏む吉田を1センターで押さえ込んで取鳥が主導権を奪う。吉田は無理せず5番手に下げ、坂本は最後方で様子を窺う。冷静に流していく取鳥に、打鐘3コーナーで吉田が襲いかかる。察知した取鳥も2センターから全開でスパートして応戦。ここからは107期両者による壮絶なモガき合いが始まる。踏み合いは、吉田に出掛かられながら踏ん張った取鳥に軍配が上がって最終2センターで決着。外に浮いた吉田、松岡はバランスを崩して落車し、バックまくりの坂本も煽りで外に車が流れる。直線に入ると、落車を内に避けた片岡が勢いを殺さず取鳥のインコースを抜けて先頭に立つ。立て直して追いすがる坂本以下を振り切って片岡が勝利した。