阿部大が勝機を生かす
坂井洋、佐々木悠葵の115期機動型対決となった決勝。上り調子の勢いに乗る佐々木に軍配は上がり、利した阿部大樹が18年5月川崎以来のVを飾った。
スタート争いを制して1番車の成田和也が正攻法の位置を確保。坂井-成田和也-佐々木雄一、萩原孝之、佐々木-阿部大、阿部力也で周回を重ねる。赤板ホーム入り口から動き出した佐々木が1コーナーで前団を押さえて先頭に立つ。初手からこのラインに続いた阿部力に、萩原も切り替え、坂井は5番手に。後方の態勢を確認した佐々木が流していく中、地元勢に託された坂井は打鐘3コーナーから反撃に出る。この動きを確認した佐々木も2センターあたりからペースアップ。モガき合いとなるが、加速がついた坂井は阿部大のブロックをこらえて最終ホームあたりでは佐々木に並び掛ける。しかし、佐々木は出させない。併走から1センターで自ら坂井をブロックして止めにかかる。阿部大は成田と被って佐々木に口が空きかけ、勢いを止められた坂井はその外に降りてくる。そこに萩原の2コーナーまくりが飛んでくるが、2センターで3番手の外まで上がったところでスピードが鈍る。同時に坂井が踏み遅れて佐々木の番手は阿部大が死守して直線へ。ペース良く踏み切った佐々木の押し切り態勢かに、阿部大がギリギリで逆転した。内に入った成田は伸びず、3着には萩原。