山口拳がまくり圧勝
“S級での単騎戦は初めてなので…”。不安を漏らしていた山口拳矢だったが、終わってみればらしい走りでまくり圧勝。1月奈良に次ぐ完全優勝で、14日に地元大垣で行われるルーキーチャンピオンレースへ弾みを付けた。
号砲で柴田洋輔、岡村潤が出て、根田空史-岡村-柴田の東勢が前受け。4番手以下は福永大智-稲毛健太-中井太祐の近畿勢が占めて、山口は最後方で周回を重ねる。青板2センターで福永が動く。合せて突っ張り気味に踏む根田を押さえ込んで赤板過ぎに福永が先制。近畿3人に、初手から近畿勢追走の山口まで出して根田は5番手まで引く。福永は並びを確認すると、2コーナーから一気にペースを上げて飛ばして、最終ホームは一本棒で通過。稲毛が前との車間を切っていく中、山口が2コーナーで一気にまくる。稲毛も番手まくりで懸命に応戦したが、山口は3コーナーでその外をあっさり乗り越えてしまう。稲毛は山口を追う形となるも見る間に車間が空いていって、山口は独走状態でゴールした。2、3着にはそれぞれ稲毛、根田を交わして伸びた中井、岡村が入った。