• 名古屋競輪場F1シリーズ3/21〜3/23

SV FⅠ 名古屋 03/23

林巨が有終の美を飾る

林巨人

林巨人

 このシリーズを最後に引退を表明していた林巨人が驚きの3連勝。前を任された選手の思いに応え、まさに選手生活の集大成のような走りで魅せた。ゴール後はファンに向かって手を振り、何度ものガッツポーズで声援に応えていた。
 号砲で南修二がいち早く飛び出し、野原雅也-南-松岡健介-鷲田幸司の強力近畿勢が前団を占める。皿屋豊-林の中部コンビはその後ろで、最後方に単騎の武藤龍生となって周回。淡々とした流れから赤板で皿屋がダッシュ。合わせて踏み上げる野原にひるむことなく皿屋が1センターで先手を奪取。踏み出しで遅れかけた林-武藤が懸命に続き、野原は無理せず4番手に引いて反撃のタイミングを窺う。皿屋が何度も後ろを見て警戒していく中、野原は打鐘3コーナーで一気の巻き返しに出る。皿屋も中バンクからの山下ろしでペースを上げて抵抗し、ここからは両者で激しい踏み合いに。雁行してモガき合う2人に対し、林は最終1センターで外の南を捌いて好ポジションを確保。2コーナーで野原が皿屋をねじ伏せると、林はその後位にスムーズにスイッチしていく。3番手は内をついて上がってきた鷲田と武藤で取り合い。そのまま野原を先頭に直線に戻り、林が渾身の差しで突き抜けてV奪取。武藤をブロックする鷲田が空けた内のコースを盛り返した南が2着に入った。

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