神田紘が番手差し
中西大、石塚輪太郎の和歌山の機動型は割り切って別線で勝負。中西の番手を回った神田紘輔に展開は向き、19年10月小田原以来のVをきっちり手にした。
号砲で大外枠の近藤保が出て行って、和田真久留-近藤の南関勢が前受け。中団に石塚-椎木尾拓哉で、中西-神田は後攻めに。単騎の坂口晃輔は最後方に位置する。青板2センターから中西が動くと、これに合わせて石塚も上昇。和田、中西の両ラインに挟まれる格好となった石塚は無理せず下げる一方、中西は赤板過ぎに和田を押さえて主導権を握る。坂口が3番手に付け直し、4番手に和田、石塚は6番手となって打鐘。後続の巻き返しを警戒しながら流していった中西は最終ホーム手前からペースを上げていく。石塚は2コーナーからまくるも、3コーナーで和田に合わせて踏まれると不発に。椎木尾は内に降りて和田を追う。直線に入り、迫る和田をギリギリまで引き付けて踏み出した神田が、坂口の中割りも凌いでV。個人上がり11秒2の好タイムでまくり追い込んだ和田は届かなかった。