谷口遼が本領を発揮
初日特選、準決は仕掛けられず不完全燃焼の谷口遼平だったが、決勝は逃げ切り。19年5月岸和田以来で、通算3回目のS級優勝を飾った。
号砲で小倉竜二がいち早く出る。谷口-小倉-山形一気の即席ラインが前受けし、中団に井上昌己-稲吉悠大の九州コンビ。S級初優参の脇本勇気に藤田勝也の近畿勢は後攻めとなって周回を重ねる。青板2センターで脇本が上昇気配を見せると、これを制して井上が先に動いて前団を切る。その上を2コーナーで脇本が押さえて先頭に。5番手に下げた谷口だったが、出て流す脇本に対して打鐘3コーナーから反撃に出る。脇本もペースを上げて応戦するも、谷口は最終ホーム過ぎに脇本をねじ伏せて主導権を奪い取った。踏み出しで遅れた山形は離れ、谷口-小倉の後位には藤田がスイッチ。4番手となった井上がまくりかけるのを見て、藤田はバック手前からまくり発進。2センターで小倉がブロックするが、小倉は内に戻ろうとした際に谷口と接触して落車してしまう。直線には逃げる谷口を、藤田、井上が追う態勢で戻って来て、そのままのゴールとなった。