モノが違った山崎賢
パリ五輪を目指し、「チーム楽天Kドリームス」に所属することが発表されたばかりの山崎賢人がますます磨きが掛かったダッシュ、スピードを披露。上がり11秒1の快速まくりを決めて通算100勝目にVで花を添えた。
号砲で近藤龍徳、大野悟郎の外枠の2人が競って飛び出すが、これを制して1番車の竹内雄作が正攻法の位置を確保。これで長尾拳太-竹内-近藤の中部勢が前受けとなり、山崎-大野-堤の西勢はその後ろ。最後方に単騎の鷲田幸司で周回を重ねる。赤板で山崎が上昇を始めるが、長尾はすぐさま誘導を切って突っ張る構え。山崎は無理せず5番手まで下がって出直しを図る。主導権を握った長尾は山崎の動きを見ながら流していき、打鐘2センターあたりからペースアップ。一方、まくりに構えた山崎が仕掛けたのは最終2コーナーからだった。長尾との車間を切って待ち構えていた竹内が懸命に合わせようとしたが、スピードの違った山崎は中部勢を3コーナーでまとめて飲み込んでしまう。竹内は意外に車が出ず、山崎の踏み出しに口が空いた大野が盛り返してきて山崎を追う。結局、このままの態勢でゴールし、山崎が今年のF1戦連続Vでシリーズを締めくくった。