菊池岳が意地を見せ末木浩
決勝は二分戦で、それぞれのラインの先導役となった山口拳矢、菊池岳仁の117期両者が意地の張り合い。早期卒業生の菊池の気持ちが優り、番手を回った末木浩二が嬉しいS級初Vを地元で決めた。
号砲で山口が飛び出し前受け。山口には菊地圭尚-安部貴之-中村敏之輔の北勢が続いて長いラインを形成する。対する関東勢は菊池-末木-杉森輝大で折り合って後方待機。青板2センターから動いた菊池が赤板と同時に前団を押さえて前に出る。引いて4番手の山口が打鐘3コーナーから巻き返すと、菊池もフルダッシュで応戦。4コーナーで山口は菊池に並び掛けてねじ伏せようとするが、菊池も一歩も引かない。両者で激しく身体をぶつけ合ってのモガキ合いは最終2コーナーで山口が遅れだして、菊池に軍配。菊地は4番手に下がる一方、山口は番手、3番手の外で踏み止めず、なおも抵抗を試みたが、3コーナーで力尽きて下がっていった。そのまま直線に入り、一杯になった菊池の後位から末木が抜け出してV。2着に杉森、3着にも菊地が流れ込んだ。