中西大がまんまと逃げ切る
連日、豪快な走りで人気を集めた石原颯だったが、決勝は力を出させてもらえず敗退。中西大がまんまと逃げ切って19年2月岸和田以来となるVをゲットした。
スタートで誰も出ず、周囲を見渡してから鷲田幸司がゆっくり正攻法の位置に入る。中西-鷲田、島田竜二、石原-久米良、山本直-大川龍二で周回。青板2コーナーで上げた山本は4番手の石原に併せ込んでいく。しかし、石原は引かず、ここからは山本と石原での4番手取り合いのレースになる。赤板を過ぎ、打鐘を迎えても態勢は全く変らず、中西は最終ホームまで誘導を使って先行勝負に出る。ペースが上がると、石原は内を突いて1センターでは鷲田の横まで上がるが、中西の駆け方が上手くて鷲田もドカすことはできない。結局、バック手前では鷲田が番手を死守し、石原は1車下がって今度は島田と併走になる。後方で久米と併走していた山本も仕掛けられないまま直線へ。鷲田の追撃を許さず中西が押し切った。全く脚を使うことができなかった石原は最後に島田に踏み勝って3着に流れ込むのがやっとだった。