後記 GⅢ 別府 06/27
落車も多いシリーズだったが、それだけ白熱したシリーズだったと言えるだろう。地元勢にとっては悔しい開催だった。5年ぶりにファイナリストを出せず。大塚健は特選、準決勝と2度の落車、小野俊も「体が動かなかった」と3年ぶりにそろいぶみした両エースは最終日を待たずして途中欠場となった。
最終日1着の大竹慎は気を吐いた。開催中は浅井康のアドバイスを受け、「刺激になった」とニッコリ。さらなる進化のきっかけを得たようだった。
最終日に大竹の勝利に貢献した佐川翔は日に日に動きが良化した。惜しくも決勝進出を逃したが、「よくなってる。これで調子に乗らんように頑張ります」と達成感あふれる表情でシリーズを振り返った。
馬場和も連日の積極策で好調をアピールした。
「最近、調子がよくなってきた。自分のイメージと体がマッチするようになった」
期末の開催でS級点に勝負駆けの選手も多かった。補充出走の藤田昌は2着1着と大健闘した。
「どっちにしても走らないとチャンスがなかった。成績はこれ以上ない。あとは(S級に残れるように)祈っといてください」
残念だったのは松岡孝。最終日3着入線し、S級点確保かと思われたが審議の結果、失格に。「仕方ない…。点数が取れずに落ちたんじゃないんで」と肩を落とした。
最終日、9レースにはレインボーカップチャレンジファイナルも開催された。勝ったのは中井修。若手機動型ばかりが集まった細切れ戦を制した。
「出来すぎですね。油断してチャレンジに落ちてしまったけど、7月からはもうちょい精進して、また上にのぼれるように頑張ります」
人気を集めた岡本総は2着まで。「(下岡優を)入れようと思ってたけど、あとで聞いたら(番手から)行くべきでしたね。脚にはかなり余裕があったのに。1・2班戦で勝てるようにまた練習します」。慣れない番手戦で判断を誤ったが、1・2班戦では豪快な自力で活躍してくれるだろう。