• 取手競輪場2/16〜2/19

インサイドレポート・シリーズ総評

GⅠSPECIAL Inside report GⅠ 取手 02/16

 今年最初のG1、第32回全日本選抜競輪は平原康の優勝で幕を閉じた。昨年11月の競輪祭に続き、G1を連覇。優勝賞金3000万円(副賞含む)と年末のKEIRINグランプリ2017の出場権を獲得した。平原を含め、関東勢は4人がファイナル進出。地元地区のG1で一致団結。初日からラインの強い絆、結束力でシリーズを席巻した。地元勢が大一番で奮闘

武田豊樹

武田豊樹

 地元からは6名が参戦。エースの武田豊は準優勝。取手で行われた初めてのG1で、その重みを感じながら4日間を戦い抜いた。

 「僕もプレッシャーはあったんですが、平原君のほうがもっとプレッシャーがあったと思います。関東のラインのみんなでプレッシャーを感じながら走れました。ここに向けて準備はしてきましたし、和歌山記念のときに先頭を走って力の弱さを感じたので、課題を克服するようにトレーニングを考えてしてきました。今回は良かったと思います」

吉田拓矢

吉田拓矢

 吉田拓は準決勝で後方から猛然と迫るも4着まで。敗戦を糧に、さらなる進化を遂げる。

 「(準決勝は)甘さが出てしまいました。あの内容でも決勝に乗らないといけない。悔しいけど、地元G1でいい雰囲気の中で走れました。新車の感じも良かったです。やっぱりG1を走ると見えてくるものがありますね。いろいろダメなところも分かったので、次のG1、ダービーに向けてやっていきます」

 直前の奈良記念の初日に落車した吉澤純は準決勝6着で敗退。慣れない番手戦で持ち味を発揮できなかった。

 「奈良の落車のケガは左肩と左腰の擦過傷と打撲。しっかりケアしながら練習してきたので、調子は問題なかったんですが、番手戦はやっぱり難しかったです。準決勝、最終日と2回失敗してしまった。この反省を次に生かしたいですね」

 横山尚はG1初挑戦で準決勝に進出。3度の確定板入りで存在感を示した。

新田祐大

新田祐大

 「4日間、自分のやるべきことがしっかりできたと思います。地元でG1初出場だったんですが、トレーニングの成果を出せたし、アピールできた開催でした。やっとスタートラインに立てた感じです。戦える手ごたえをつかめたのが大きいですね。脚力を上げて、もっと上で走れるようになりたい」練習内容を一新した新田祐

 1月立川記念以来、久々の実戦となった新田祐は圧巻のパフォーマンスを披露。決勝3着で表彰台に上がった。

 「ナショナルチームのコーチ、監督が代わったんで、そのトレーニングをやってみたいという気持ちが去年からあり、1月立川記念が終わってから1カ月ちょっとトレーニングに明け暮れてました。ナショナルチームの新しいトレーニングを導入して、今回は初めてG1に対して調整なしで挑みました。2日目にドッと疲れが出た感じだったんですけど、3日目から徐々に疲れが抜けてきたので良かったのかと思います」

稲垣裕之

稲垣裕之

 稲垣裕は昨年10月の寬仁親王牌で悲願のG1初制覇。それから11月の競輪祭、そして今大会とG1で3回連続のファイナル進出を果たした。

深谷知広

深谷知広

 「大宮記念が終わってからは鎖骨のプレート取り除く手術をしました。ボルトが10本入ってたんですけど、そのうちの1本が少し抜けていたので、引っかかる感じが気になってたけど取れたので。多少、傷口の痛みが残っているけど、異物がなくなって、すっきりしました。状態は問題なかったし、落ち着いてレースを運べたと思います」巻き返しを誓う深谷知

 深谷知は準決勝敗退。最終日は豪快な逃げ切りでファンを沸かせたが、レースの感覚を取り戻すのに苦しんだ。

 「実戦は久しぶりで消耗具合がいつもと違いました。日に日に感覚がズレていく感じでした。4日間、戦える体力をつけないと。最終日は今開催、初めて先行できたので、次につながると思います。このあとはウィナーズカップまで1カ月くらい空くので、チャンスだと思ってしっかり仕上げます。もっと実戦を意識した練習を増やしていきます」

新山響平

新山響平

 期待された新山響は一次予選で赤板からの突っ張り先行。5着に沈んでしまった。

 「いままではあの距離を長いと感じたことはなかったけど、今回に限っては長く感じました。力は出せたので、あとは自分の脚をつけていくだけ。さらに上を目指すために、食事、生活を見直してウィナーズカップまでに体重を絞っていきたいですね」

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