• 函館競輪場開設67周年記念五稜郭杯争奪戦5/18〜5/21

インサイドレポート・シリーズ総評

後記 GⅢ 函館 05/18

菊地圭尚

菊地圭尚

 昨年は新山響、今年は新田祐と北日本勢が大会を連覇したが、今年は決勝の舞台に地元のエース、菊地圭の名前はなかった。最終日にようやく勝ち星を挙げたが、その表情は晴れない。

 「今回はいいメンバーだったけど、最低でも決勝に乗って、そこで勝負がしたかった。最終日の負け戦で勝って喜んでいるようではダメですね。ただ決勝に乗れなかったじゃなくて、なんで乗れなかったのかをしっかり頭に入れて、宮杯に向けて身の入った練習をしていきます」

 その菊地に直前の練習では「仕上がってるな」と言われていた大森慶だったが初日で敗退。「全ては初日だった。(悪い流れを)断ち切れない感じはあるけど、少しずつ上げていければ」と前を向いた。

 4日間、強い風が吹くなかでも自力型は健闘を見せた。復調の兆しを見せたのは鈴木謙だ。「体の反応はよくなってる。ほんのちょっとで変わると思う」と前検日に話していた言葉どおり、最終日はカマして押し切り。ここから勝ちぐせをつけていけるか注目だ。

 戸田康はシリーズ3連対。近況の好調ぶりを記念の舞台でも発揮した。

 「今年からタイヤ引きを始めた。調子も上がってるし、先行しても粘れるようになってきた」

 二次予選が残念だった伊早坂駿だが、残り3日間は主導権を握って確定板入りした。

 「こういう競走を続けていければ見えてくるものがあるかな。今回から使った新車もかなりいい」

 追い込み型では大塚健の切れが光った。

 「昔の乗り方を思い出して光が見えてきました。思ったことに体がついてくるようになった」

伊勢崎彰大

伊勢崎彰大

 最終日9Rに行われたケイリンエボリューションを制したのは伊勢崎彰。誰もが驚くホームガマシで押し切った。

 「持ちタイムは自分が一番上。せっかく体重落として、筋肉つけて、肉体改造してるのに(高橋)陽介の仕掛けを待ってじゃ意味ないかなと。昔を思い出してやったら結果がついてきた。次は本業の競輪でも頑張りたいね」

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