ピックアップ GⅢ 小倉 03/29
小倉競輪の新設G3「競輪発祥70周年記念・第1回小倉濱田翁カップ」は昼間の3日間シリーズとして開催された。地元勢は総勢11名が参戦。初の小倉記念を盛り上げるべく、全力で戦い抜いた。園田匠は今シリーズから新車を投入。地元からただひとり決勝に勝ち進んだ。
「ここに向けて、ずっとやってきました。最低限の決勝に乗れて、ホッとしました。次につながる走りはできたと思います。(新車は)最低限、戦えるけど、上積みがないと厳しいので、セッティングはいじります」
林大悟は予選で逃げて3着。勝ち上がりを逃したが、2日目は逃げ切りで勝ち星を挙げている。
「前場所からフレームを戻して、ダッシュはこっちのほうがいいので、あとは末脚ですね。本当はカマすタイプじゃないけど、色んなことをやれる選手になりたいので、最近はこういう競走もやっています。徐々に力は付いてきていると思います」
吉田敏洋は連勝の勝ち上がり。最近の成績が示す通り、動きは軽快だった。
「小倉はやっぱり走りやすいですね。ドームなんで純粋に力を出せる。ここ最近はタテ脚が鈍っていると感じていたので、今回はしっかり自力を出せるように準備してきました。状態も悪くなかったです」
渡邉一成は2月全日本選抜以来、今年2度目の競輪参戦。初日予選は突っ張り先行で3着に敗れて勝ち上がりを逃したが、敗者戦は2連勝と実力を示した。
「(ここに来る前は)久しぶりに競輪用の自転車で外のトラックを走って、競技用とこんなに違うんだって改めて感じました。競輪用のフレーム、セッティングとしっかり向き合うことができた期間でした。今回は勝ち上がれなかったけど、初日もやることはやれているんで。次は松戸ダービー。33バンクなので、そこを見すえたレースはできました。課題と修正点が見つかりました。あと1カ月あるので、しっかり仕上げます」
併催されたガールズケイリンは児玉碧衣が圧巻のパフォーマンスで完全優勝を飾った。準決勝、決勝と児玉に敗れた奥井迪は力の差を痛感した。
「(児玉)碧衣ちゃんは女王ですからね。これが今の力の違いです。全然、スピードが違いました。本当に強かったです。最近は花粉症がひどかったんですが、だいぶよくなりました。今回は室内だからよかったです」