ピックアップ GⅡ 別府 07/13
別府競輪場で開催された第15回「サマーナイトフェスティバル」は村上博幸の優勝で幕を閉じた。村上にとっては2014年2月の全日本選抜以来となるビッグレース制覇。賞金ランキングも5位(7月18日現在)にジャンプアップし、後半戦のロケットスタートを決めた。
今シリーズは動きのいい機動型が多かった。高松宮記念杯から1カ月近く配分が空いた吉田拓矢は「計画的に練習をやれた」と準備万端で今シリーズを迎え、現状を打開するためにやってきたことが決勝進出という形で表れた。
「壁に当たってる感じが自分でもしてるので、シューズを換えたり、セッティングを変えたりしてきた。全然踏めるし、準決勝も先行で残れたのがうれしい。これも空いた期間に見つめ直したおかげかな。色んな人のアドバイスもあってだから僕だけの力ではない。でも気持ち良かったです」
山本伸一は敗者戦で連勝。7月青森の優勝がフロックではないことを、走りで証明した。
「5月にあっせんが止まったときにウィークポイントを見つめ直さなきゃと思って
バイクを使ったり、スピード重視の練習をやった。トップスピードが上がってきて、今のルールでも道中が楽になった。こうやって結果が出てくれると、練習もやる気が出てくる。自分でも期待大ですね」
岩本俊介は南潤、三谷竜の近畿コンビを完封した最終日の逃げが力強かった。
「自分で言うのもなんですが、会心でしたね。言うことなし。今回は2日目、3日目と先行して手ごたえをつかめた。力を出し切れたし、なにかが見えてきそうな気がする。ダービーが終わってから中村(浩士)さんのところで練習させてもらうようになって、練習はウソつかないですね。付いていった成果が出てる。今回は収穫が多かったです」
自力で戦った2日間は8着7着。最終日は太田竜馬の仕掛けに口が空いてしまった浅井康太だが、敗戦のなかにも見えたものがあったと話す。
「最終日は太田の仕掛けにタイミングが合わず、バック踏んで、踏んでだった。今回は結果が悪いけど、つかんだものがある。僕はレースで見つけたものをトレーニングするタイプ。小松島(記念)では見つけきれなかったけど、今回は見つかったものがあるので、次の大垣(記念)を走ってそこからオールスターにつなげていければ。感触はいいので」
ガールズは石井寛子がまさかの7着2本で予選敗退。最終日の1着にホッと胸をなでる。
「風邪とかでも7着7着とか取ったことないのに、今回は強烈でした。2日目終わって後閑(信一)さんに聞いてもらったことで最終日はレースを進めたいなと思ってた。アップを短くするとか色々アドバイスをもらって、さすが分かってくれてるなと思いました。今回はダメだったので、1年後リベンジしたいなと思いました」