ピックアップ GⅢ 静岡 02/21
浅井康太の完全優勝で幕を閉じた開設67周年記念「たちあおい賞争奪戦」。連日、多くのファンが観客席を埋め尽くし、総売り上げは58億3944万8800円。目標の54億を大きく上回る結果となった。
地元勢からは渡邉雄太と岡村潤が決勝にコマを進めたが、同じくS級1班の簗田一輝は一次予選で無念の落車。レース中の落車は今年3回目だったが、それでも気持ちを入れ直して2日目からもしっかり走り切った。
「落車してしまったけど、なんとか4日間走り切れて良かったです。でも、ここに向けてめちゃめちゃ練習してきたので悔しいですね。今はそういう時期なのかなと思っています。体の状態が良くないっていうのもあって、2日目からは自転車の出が悪かったです。この後は(3月19日前検の)松阪なんで、ちょっと時間があるし、しっかり自力が出せるように戻したいです。自分で流れを取り戻せるように頑張ります」
地元記念初参戦の菊池竣太朗は、中団確保から鋭く追い込んで一次予選を2着で突破。しかし、2日目からは着と納得のいく結果は残せなかった。
「悔しいですね。目標を持ってきたのに何も達成できないまま終わってしまいました。日頃の行いなのか4日間、考えていた展開に全くならなかったです。人の後ろに付いてから踏み上げるのがすごい苦手で、最終日はその苦手な部分がモロに出ました。そういうところも課題のひとつですね。落車せずに走ってしっかりと力を付け直します。来年の静岡記念で結果を出したいです」
2月岐阜でS級初優出。続く松戸でも無傷で決勝に進んだ近藤夏樹は、今シリーズも2勝をマーク。一次予選では中本匠栄を相手に白星を挙げた。
「記念の初日に勝てたのは今回が初めてです。岐阜からフレームを変えて、それが良いですね。1年ぐらい前に兄貴(隆司)が作ったフレームが家にあって、そのフレームは今流行っている形のフレームで、すごい進んでくれます。ギヤをかけて走っている感じで、出もスムーズだし、スピードが上がっても、それを上回るスピードで踏むことができる。道中も良い感じに回せます。状態が上がってきているし、レースも色々と考えながら組み立てることができています。長い距離も踏めるようになってきたのが、成績向上の要因かも。ひとつひとつ上のレースで勝てるように頑張りたいです」
鈴木庸之は復帰戦の12月大宮で落車。さらに、1月防府と2月松戸で連続失格と流れが悪かったが、今シリーズは3着と復調への一歩を踏み出した。
「復帰してからずっと新車で走っていたんですけど、5場所中3回(失格と落車を)やっちゃったんで、今回から(一昨年の)競輪祭で使っていたフレームに戻しました。これで成績が悪かったら脚が落ちているってことなんで。そうしたら初日から良かったんで、フレームが合ってなかったんですかね。ここからまた仕切り直しで頑張ります」