ピックアップ GⅢ 別府 12/03
2日目に節目の400勝を達成した浅井康太が、そこから3連勝で開設70周年記念「オランダ王国友好杯」を制した。昨年は2月全日本選抜、12月の記念で2度の落車があった地での優勝。G1クラスの好メンバーで争われたシリーズを制したことも今後につながるはずだ。
月末にグランプリ出場を控えている松浦悠士は前検日に「自在は1回も使わない。しっかりバックを取るようにいきたい」と話していた言葉どおりの組み立て。勝ち上がりの3日間はバックを取って、決勝は優勝した浅井の仕掛けに迫っていた。
「しっかりシリーズを通して自力で動いたし、決勝も狙いにいく自力って感じで動けた。まだ乗り方がバシッと決まってなかったので。まだいい感じの乗り方を思い出せてないというか、グランプリまでにその辺を探してる感じです」
決勝進出を逃したとはいえ、野口裕史はシリーズ3勝の活躍。11月福井で痛めた腰の影響を全く感じさせなかった。
「たまたまですね。腰の痛みが出なかった、それだけは良かった。いきなり変えすぎて腰を痛めたけど、やっぱりあのセッティングは良かったので。また少しずつ近づけていけるようにしたい」
記念初参戦で注目された嘉永泰とは3924着。初の4日制、S級では初めてだった9車のレースで得た経験を今後にどう生かすかだ。
「今回は初めての記念ということもあって焦って練習しすぎた。直前まで追い込んだ調整ミスもあり、疲れがずっと抜けきれない感じがありました。それもあって気持ちで負けてた。脚は問題ないと思うので、あとは調整と組み立て。松浦(悠士)さんにもアドバイスをもらったし、これを生かして日頃の取り組みから変えていきたい」
オールスターあとはセッティングで迷走状態におちいっていた島川将貴だったが、鈴木裕にアドバイスを受けた3日目からは連勝で締めくくった。
「まだ自転車の進みは悪いですね。ガムシャラに踏んでる感じで、流れるとかはない。もう少し上積みが欲しいです。でも、きっかけは作れたと思う。今のフレームサイズでは限界がある。新しいのが届く予定なので、次の高松(12月21日から)で試してみたい」
才迫開は11月久留米で優勝した勢いそのままに今シリーズの動きも悪くはなかった。
「ここ1カ月ぐらいは気持ちが少し変わって、考えながらするようになった。反省点を受け入れられるようになってきたし、気持ちが前向きになってます。最近はちょこちょこ防府で練習をさせてもらってる。33でスピードが出るし、若手が多くて雰囲気もいいので。(皿屋豊を叩けなかった)最終日は力不足。またひとつずつですね」
菅原晃にとっては4年ぶりとなる地元記念は2376着で終わった。
「(10月和歌山の落車からの復帰戦だったが)体は戻ってきてたし、トレーニングはしっかりやれた。ろっ骨の痛みもレース中はなかったです。3日目からは大塚(健一郎)さんがいなくなって、その緊張感から空回りした。準決勝は悔いが残りましたね。(阿竹の飛びつきに対応したい)気持ちはあったけど、いっぱいでした」