ピックアップ GⅢ 川崎 04/08
2月の全日本選抜に続いて郡司浩平が、ホームバンクでナイター記念を制した。全日本選抜では深谷知広、今シリーズは松井宏佑の積極策から、番手でチャンスをモノにしてラインでのワンツー。ラインの大切さと郡司の落ち着いた間合いの取り方が光った。
「郡司さんの番手まくりをくらっとる(数は)日本一かもしれん」
こう振り返ったのは、決勝で4番手を確保。まくりで郡司に並んだものの、合わされて3着の清水裕友。準決では山崎賢人の番手を奪取しての白星だっただけに、立ち回りが注目されたが力勝負を選択した。
「(決勝は)ハコに飛び付ければ良かったんだけど、地元には…。(力勝負の方が)お客さんが見とっても気持ちいいでしょう」
あくまでも目標は、5月のダービー。まくりでウィナーズカップに続く連続Vを狙った清水だったが、結果以上の手応えをつかんだシリーズでもあった。初日から投入した新車と決勝で換えたシューズのマッチングには目を輝かせる。
「ひらめいたところがあって、前に使ったことのあるシューズに(最終日は)換えた。ぶっつけだったけど、感触も良かった。スピードも良かったんで、今回は収穫がありました」
シリーズの4日間、すべて主導権を握った河端朋之は、2勝2着1回の3連対。以前のような、スピードにモノを言わせて駆けたはいいが、直線での急失速のようなシーンが少なくなった。
「新車でも得るものがあった。フォームも(以前と)変わってきている。競技の200メートルのハロンみたいな踏み上げ方。踏んでやめてっていうよりも、その方が(ゴールまで)もつ。それに自転車もいい具合にあった」
河端同様に2勝2着1回の戦績で今シリーズを終えた島川将貴も、新車に向き合ったシリーズだった。「まったく感じが変わるんじゃないかと」と、前検日に期待を寄せていた“相棒”の感触はどうだったのか。
「(最終日に)ハンドルの微調整をして、新車の感じは問題なかった。これでバンクがもっと軽くなってくれば自分にも向く。初日に先行したけど、(また風を切って)先行した時の特性ももっとわかってくるんじゃないかと」
3の増原正人。初日の一次予選はラインの3番手を固めて流れ込み。単騎だった最終日はまくりを披露と、難しいシチュエーションにも対応している。
「(最終日は)位置にこだわるのか、一発出し切るのか流れを見て決めようと思った。一発タイミングをみて行けたし、次につながるレースができた。(同地区の)後輩もいるんでいろいろやっていかないと。それでも1周くらい(自分で)行けるトレーニングと準備はしている」