ピックアップ GⅢ 福井 07/08
福井競輪開設71周年記念「不死鳥杯」が7月8日~11日の日程で開催された。初日の7R、8Rは悪天候のため中止。二次予選ではS班の守澤太志が落車して途中欠場するなど、予想外の出来事があった。
山口拳矢はシリーズ3連勝の勝ち上がり。決勝は森田優弥と壮絶な先行バトルを演じるなど、存在感を示した。直前の高松宮記念杯はG1初挑戦で準決勝に進出。トップスターへの階段を順調に駆け上がっている。
「やっぱり目指すのはG1なので、宮杯は自分の中でしっかりテーマを持って走りました。レベルが違うなって感じたし、あっという間に終わりました。タテだけじゃなく、戦法の幅も広げないと戦えないですね。今回は1着が取れているし、状態は良かったと思います。決勝は先行しても9着では意味がない。次はもっといい勝負ができるように」
近畿勢は地元地区の記念シリーズで奮闘。地元の脇本勇希は決勝進出こそ逃したが、シリーズ3度の確定板入り。積極策でファンにアピールした。
「オールスターの出場が決まって、今回はそこにつながるような走りができればと思っていました。状態は良かったし、しっかり出し切るレースができました。いまのままではオールスターで通用しないので、しっかり力をつけていきたい。次の岸和田も構えあまりずに、積極的に仕掛けます」
中西大もシリーズ3連対と健闘。一次予選はまくりだったが、残りの3日間はしっかり主導権を取った。
「(6月)高松からトレーニングを変えて、成績は悪くないですね。しっかり動けていると思います。初日は(内容が)ダメだったけど、2日目はいつも通り走って、最終日は赤板からいって押し切れている。まくりはダメ。やっぱり先行のほうがいいですね」
今期、11年ぶりのS級復帰を果たした高谷敏史は最終日にまくりで勝ち星を挙げた。
「(09年に)悪性リンパ腫になって、治った時はクビにならないくらいで選手を続けられればと思ってました。ここまで長かったです。S級の1着は4000日ぶりくらいですね。たまたま去年、コロナの影響で練習を集中的にできる時間ができた。その成果ですね。S級は半年間ですけど、しっかり頑張ろうと思っています。今度はちゃんと先行で逃げ切れればと思います」