ピックアップ GⅢ 四日市 11/06
柴崎淳、坂口晃輔と二次予選で地元勢が相次ぐ落車に見舞われ、無念の途中欠場。重苦しい雰囲気が漂うなかで、浅井康太を背負った谷口遼平が先行策でそろって準決に進出した。シリーズを2着。準決こそ逃げて沈んだが、最終日は5番手から前団のペースが緩むと見るやカマシを敢行して押し切った。
「(最終日は磯川が)駆け切ってなかったんで、うまくいきました。普段から行けるところで行こうっていうのはある。1着は素直にうれしいですね。今回はちゃんとやることをやれた。力があれば決勝ににも乗れたんで、そこですね。もう少し精進します。それでも(最近は)レースが見えるようになってきたし、余裕をもって走れている。あとはもっと力をつけるだけです」
優出した7月の富山、9月の青森に続いて3度目のG3となった藤井侑吾は、4日間のうち3度バックを取ったものの未勝利に終わった。「あと1勝で100勝なんですけど、近くて遠いですね…」と、区切りの100勝は、次の初G1の競輪祭以降にお預けとなった。
「(最終日に)特選に乗れたんで良かったんですけど、2日目は考えさせられました。同型(野口裕史)を相手に経験値の違いがでました。最終日は頭を使ってやってみたんですけど…。(普段は)押さえて駆けるところでスピードが出ていいるんで、結局それで差されている。A級の時はバーンって行ってって感じだった。もうちょっと落ち着いてですね」
二次予選でS班の郡司浩平に格の違いを見せられた磯川勝裕は、呆気にとられたレース後だった。が、3日目は、その敗戦を糧に積極策で2着に粘り込んだ。
「(郡司は)すごいですね。達人みたい。悔しいとかじゃなくて、すごすぎる。でも、一緒に走れて楽しかった。2日目があのプレッシャーのなかで一応、先行できた。それが(3日目に)生きました。(2日目は)9着だったけど、いい9着だった。黒沢(征治)さんと話して変えたセッティングも(3日目は)ハマりました」
「調子は悪くないんですよ」と、前検日にヤル気をみなぎらせていた平尾一晃は一次予選は9着に終わったが、2、3日目を連勝。最終日は師匠の井上昌己を連れて逃げ、共倒れで再びのシンガリ負けだった。
「(シリーズを通して)なかなか2勝っていうのはないんで。(最終日の)特秀も初めていけたんで自信になります。(踏める距離が)ちょっとずつ伸びてきたんで、もっと伸ばしていきたい。次は地元(佐世保11月18日から)なんで頑張りたい」
4月の地元以来になる決勝進出にも期待をしたい。