ピックアップ GⅢ 岸和田 08/04
灼熱のバンクで繰り広げられた『第3回大阪・関西万博協賛競輪』。G1組は不在ながら、地元の若手の活躍も目覚ましく、見応え十分のレースが繰り広げられた。
地元の福永大智は、直前のPIST6で初参戦、初優勝を達成。「勝つ感覚っていうのは取り戻せたと思う」と笑顔で地元戦を迎えた。今節は4日間全てバックを取って3連対。準決勝は高久保雄介の1着に大きく貢献した。地元の若手が飛躍するきっかけをつかんだか。
「自分の脚質的にガツンと駆けるのが好きだけど、初日とかは得意じゃない形で2着に残れた。当所は初日をクリアできればいいなと思っていたけど、二次予選では練習仲間の中釜(章成)さんと連係できて、準優にも乗れたので上出来です。今後につながるような感じはつかめた」
川口聖二は今節3度の確定板入り。前へ前へと積極的に攻めていく競走で、最終日には逃げ切りの1着もつかんだ。前場所から投入した新車も好感触で、ここからさらに勢いに乗っていきたい。
「(最終日は打鍾で)今野(大輔)君が行っても行かなくても、どちらにせよ今日(最終日)は後方からカマすつもりでした。今回は自分の中で連日動けていた。脚がないのは仕方ないとして、自分の得意な形にもっていくことだったり、前へ前へ攻めていく走りだったりっていうのはできたと思う。(前回の)松阪に比べて全然違いましたね。新車はマッチして進んでくれているし、あとは自分がマッチしていけばもっとよくなると思う」
地元の松田治之は前回の弥彦記念から中2日のハードスケジュールも、仕上がりの良さが目を引いた。初日は伊藤信のまくりを差し切り、最終日は番手まくりで2勝をマーク。48歳のベテランは、まだまだ向上心の塊だ。
「今回は(地元の)若い子が出てきて、頑張ってたし、一緒に走りたいなって気持ちはあった。けど、自分は展開が8割5分なので。若い子たちが良いレースをしていて嬉しかったし、もう親心みたいなもんですよね。前回の弥彦で(村上)博幸君に乗り方のアドバイスをもらって、実践している最中。今度の福井F1でまた会うから、また話をしてみようと思っている。上位のことを教えてくれるし、やっぱり博幸君は見てるところが違う。自分も少しでも参考にできるようにしたい」
堀内俊介は6月松戸G3で落車し、右鎖骨を骨折。約二カ月近く休んで今節が復帰戦だった。初日、2日目と全く本来の動きは見られず、復調はまだ先かと思われたが、3日目からは動きが一変。先行と、まくりで2連対を果たしてシリーズを締めた。
「先行も含めて、復帰戦なのでいろいろ試したかったし出し切れればと思ってました。ケガの影響は思ったよりもレースで感じた。時間が解決してくれるけど、戻すだけじゃなくて、底力を上げないと。ケガで感じたことに取り組んでいきたい。初日、2日目と展開もうまくいかなかったけど、残りの2日は出し切る競走ができた。もっとレベルアップしていきたい。10月まで記念のあっせんがないので、思い切って練習ができる。負けたことでモチベーションが上がりました」