今シリーズ３度の確定板入りを果たした南潤は、逃げてまくってと連日しっかり動けていた印象。復調の手応えを実感しており、課題を克服できれば今後の活躍は間違いなさそうだ。

　「今期に入ってから一番良いって思うくらい動けていました。決勝を目標にできる手応えはあったし、３日目がもったいなかった。すんなりの展開だと気持ち良く走れるけど、一個自分の予想外の展開になるとバタバタしちゃうので、脚をつけつつそういった課題をクリアして9着をしないようにしていきたい」

　佐藤博紀は不惑の年である40歳を迎えて最初のＧ３開催。最終日には木村弘の番手からしっかり1着をゲット。番手周りも増えてきたが、本人はまだまだ自力を鍛えており、持ち味のスピードに更に磨きがかかりそうだ。　「最終日は自分でもよく堪えたと思います。ドーンっていかれて終わったと思ったけど、木村君が頑張っていたから付け直そうと思って。ワンツーが決まって良かったです。木村君は仕掛けが早いし、僕の自力はワンテンポ、ツーテンポ遅かったのでその辺りを今後修正していきたい。番手も増えてきたが、まだまだ自力でやりたいし、勝負したいですね。北日本は自力も多いですし、頑張りますよ」

　橋本瑠偉はシリーズ通して３勝。以前よりも更に存在感が増しており、今後はビッグ戦線での活躍を誓った。「（シリーズ通しては）二次予選がもったいなかったですね。状態としては踏めている感じはあったので。（今後の課題は）特別競輪で全然思い切ったレースができていないので、思い切って仕掛けたい。そのためにもF1から取りこぼしをしないようにして点数を上げていって、特別競輪で頑張れるように」

　須永優太は安定感のある走りを見せて今シリーズ３度の確定板入り。

　「橋本君がすかさず仕掛けてくれましたし、強かったですね。ちょっと久島君にもらった時にどうするか一瞬考えただけで、後はしっかり付いていこうと。自分は余裕がありましたね。初日、2日目は伸びも悪くなかったんですけど、準決勝は自分で何もできないのをあらためて感じましたし、自力選手のありがたさを感じましたね。フレームを変えて2ヶ月ぐらいになるんですけど、セッティングも?み合ってきていいですし、今日もずっと余裕がありました」