存在感が違う神山雄

神山雄一郎 欠場
“レジェンドカップ”の名のもとに好メンバーがそろったが、中心はもちろん、まさにレジェンドの神山雄一郎だ。今年も数々の記録を更新し、共同通信社杯では11年7月サマーナイト以来3年9カ月ぶりのビッグ制覇も果たした。するとオールスターでも着の準Vと健在振りに、ここ一番への調整能力の髙さをアピール。準決では直線で稲垣裕、村上義の間を鋭く突き抜けるなど差し脚の鋭さは一級品だ。2年連続となる年末のグランプリも賞金面で手中に収めており、ここで好感触をつかみ気持ち良くグランプリへ向かいたい。関東の機動型が手薄なのが不安点だが、推奨選手で取り上げた同県の金子幸央に、地元の牛山貴広も神山が付けば果敢に前々へと攻め上がろう。11月前橋着の動きが良かった牛山となら連独占も十分考えられる。
南関勢がこれに続く。海老根恵太は10月千葉記念で涙の復活V。それ以前のオールスターから好調をキープしており、タイミングの良い仕掛けで別線を一蹴することも。サポートする渡邉晴智も今年は3V、オールスターも優参とギア規制を追い風に復活。海老根の動きにしっかり続き南関で決める。
本来なら神山をも脅かす佐藤友和。宮杯の落車から8月に復帰後は以前より状態も良かった。ただ、オールスター以降はまた欠場続きで競輪祭での動きを見極めたい。10月佐世保で落車負傷の伏見俊昭も同様だ。むしろ面白いのが北津留翼。11月豊橋G3も二予を快勝と圧倒的なスピードが光る。