後閑信が威厳みせる

後閑信一
2月防府で14年5月別府記念以来の優勝と、復活への足掛かりをつかんだ後閑信一が主役を演じる。昨年は落車による怪我やオーバーワークが祟り、終盤戦まで本来の力を出せずにいたが、着実に状態は戻ってきている。前述の防府では初日に落車の憂き目も気力でカバー。決勝は池田勇の頑張りに応え2センターからまくりに転じると、桑原大の追撃も振り切った。全日本選抜の前検日に「今は自分の状態に合わせた練習ができている」と語っていたが、調整もうまくいっているようだ。2月松山で左肘頭骨骨折から復帰した地元の山田義彦や、城幸弘ら若手機動型が勝ち上がればチャンスも拡大するが、自力でもまだまだ存在感は示せる。朝倉佳弘と東京コンビで決めるか。
阿竹智史、小倉竜二の徳島師弟タッグが逆転を狙う。小倉は優勝から2年以上遠ざかるが、全日本選抜で準決に進出。続く2月松山の初日特選では北津留翼の番手から抜け出し、競輪祭以来の勝利をマークと状態は悪くない。阿竹も1月松山では地元の橋本強を優勝へと導く先行策でワンツーと乗れている。両者の連係と言えば、ダービー一予で呼吸が合わず共倒れに終わったばかり。ここですぐ雪辱といきたい。
岩本俊介に岡村潤、土屋裕二とそろった南関勢も侮れない。岩本は1月広島で山本健の激走に応え番手まくりでV。その後は低調も同型手薄なここは勝機。ダービーの一予をライン3番手から伸びて快勝の岡村と決着も。堅実な紺野哲也も展開向けば。