高橋和を利す吉村和だ

吉村和之
上位陣の実力は横一線だが中部勢を狙いたい。先兵の高橋和也は昨年25勝をマーク。先行のみにこだわらず、展開に応じてまくりも多用するようになり組み立てに幅を増した。優出は意外と少ないが、12月の京王閣GPシリーズ準決で原田研ら強豪を相手に臆せず逃げて3着の好走もある。ここも好機に一気に飛び差せば別線を沈黙させられる。となれば、チャンス巡れば逃がさぬ吉村和之のVが最有力。3番手固める有賀高士まで好勝負。
他地区の機動型も粒ぞろい。根本哲吏は12月伊東記念で2勝とG戦でも活躍。マイペースに持ち込むか、タイミングを計って仕掛けられれば逆転も。大西祐は2月地元高松記念で鋭いまくりを連発して1着。まだ波はあるが、上積みあれば怖い。大竹歩は昨年秋から一息な成績も、1月伊東を優出。準決は片寄雄らから逃げ切りと価値ある1勝を挙げている。さらに、追い込み型で補充出走の全日本を2連対の東龍之介が気になる。