関東勢と南関勢の戦

芦澤大輔
関東勢と南関勢でがっぷり四つ。地元地区での開催を考慮し関東勢を中心に組み立てる。矢口啓一郎は昨年11月の京王閣記念以降好調でF1戦では優参続き。また、名古屋ダービーで白星、静岡ダービーは一予突破、3月玉野記念でも未勝利ながら準決進出とG戦線でも活躍する。となれば芦澤大輔に好機。昨年はG3を2度制覇と鋭脚を存分に披露した。今年もその流れは続き4月西武園記念では準V。関東屈指の追い込み型としての地位を固め、更なる上の舞台、G1決勝進出まで期待される存在。ここも矢口を目標に差し脚を伸ばしてこよう。
対する南関勢は松谷秀幸が中心。全日本選抜で怪我から復帰すると、名古屋ダービーは3日間確定板入り。さらに続く3月松山記念を決勝3着。「体的には徐々に良くなってはいます。これをきっかけに頑張っていきたいです」と手応えをつかむ中、その後もまた度重なる落車禍。しかし、戦える状態は維持しており、多彩な戦法を駆使し逆転を目指す。武田憲祐に江守昇と援護陣も強固で、あくまで松谷のデキ次第だが、総合力なら南関勢に分がありそうだ。
柴崎俊光、有賀高士の中部勢も見逃せない。柴崎は昨年10月当所で芦澤ら相手にV獲り。ここも猪俣康一、神田龍らスジの機動型との同乗が叶えばチャンスも増す。
佐藤康紀もF1戦では堅実な走り。4月高松は直線一気を決めてVと調子も上向きだ。強地脚の根本哲吏に、同県の小橋秀幸と動ける選手がそろい上位進出を狙う。