近藤龍が再び魅せる
昨年“夜王”に輝いた思い出の地で近藤龍徳が再び暴れる。一昨年YGPを制した後も着実に地力をつけ、冒頭に書いた通りサマーナイトフェスティバルで優勝と大舞台でもトップクラスにも見劣りしなくなった。今年の静岡ダービーでは初日特選で直線大外を伸び、3連単80万円オーバーの大穴配当を導くと、準決では憧れの深谷知と連係。見事、深谷をゴール寸前差し切っての勝利でG1初優参を果たした。サマーナイト以来の当所もナイター開催と再現をするにはもってこい。不安があるとすれば6月別府記念での落車の影響だが、問題なければ持っている男が年下の谷口遼平を巧操縦し、中部ワンツーを狙っていこう。その谷口も6月松阪では上がり11秒3の快速まくりを決めて待望のS級初Vといよいよ乗ってきた。心強い援護のもと押し切りも。
北日本タッグが中部コンビに待ったをかける。櫻井正孝も近藤同様に着実に力を付けている。2月豊橋では吉田敏をまくり、諸橋愛の追撃も退けて優勝。静岡ダービーでも一予を快勝と引き続き状態は悪くない。伏見俊昭が今年すでに3Vと絶好調で、いざとなればまくりを発動するなど動きは軽快そのもの。櫻井とで逆転は互角の評価だ。
他にも曲者がそろった。徐々に復調の藤木裕や濱田浩司は自在戦で活路を見出す。6月千葉準決で今年初勝利の合志正臣も坂本亮馬との九州コンビで上位進出を狙う。後閑信一もV候補の一人。自力でもいけるし、鈴木謙太郎らが優参ならさらに好機だ。