吉田拓が他を圧倒だ

吉田拓矢
そろった関東勢、その中でも吉田拓矢の存在感が群を抜いている。“最強世代”とも評される107期の中でも、新山響とともに先頭に立って引っ張っている。今年もすでに5Vをマーク。記念優勝こそ惜しいところで逃してはいるものの、ビッグでも躍動。G1初出場となった高松宮記念杯でいきなり準決に進出。寬仁親王牌では一予でG1初勝利を挙げると村上義、竹内雄、三谷竜らがそろった激戦の二予Aも渾身のまくりで2着に入り準決進出を決めた。先行、まくりどちらでも変わらぬ強さを発揮しており、ここも主役の座は揺るぎない。長欠中の牛山貴広が番手ならより心強いが、芦澤辰弘もおり茨城で連独占を狙っていこう。
相手は他地区よりむしろ同地区の関東勢になる可能性が高いか。長島大介、神山拓弥の地元コンビに加え、徹底先行で着実に力を付けている金子哲大もおり、大挙して勝ち上がるようなら別線が考えられる。長島は7月大宮でS級初優勝を果たし、殻を破った。9月取手では完全V。続く同月向日町記念では準決進出と、レース運びにもうまさを増し勢いに乗っている。
他地区で要注意なのが小嶋敬二。7月小田原を無傷で今年初優勝を飾ると、9月岐阜記念での復興支援レースでは、豪快なまくりで後続を千切った。9月向日町記念で落車も練習を再開しており、あと7勝と迫った700勝達成へ、モチベーションは高い。
また、長欠中の稲川翔も万全の状態で復帰なら、V争いに割って入りそう。