先行力群抜く伊早坂俊

伊早坂駿一
なかなかS級には手が届かない伊早坂駿一だが、持ち前の先行力はA級レベルではない。9月宇都宮で山本紳、巴直也、佐々木孝らの強豪相手に逃げ切って優勝すると、10月大宮着も初日特選と決勝は先行して粘っている。長走路を苦にしない強靭な末脚の持ち主だけに、主導権さえ取れれば今年の弥彦最終戦も押し切り有力とみた。伊早坂マークは高峰賢治か。ベテランながら差し脚は衰え知らずで、今年はⅤこそないが、堅実な走りで成績をまとめている。食い下がっての2着は十分だろう。関東では大矢崇弘、茂木和臣の埼京コンビも侮れない。
伊早坂と対峙するのは蒔田英彦だ。6月松戸でS級初Vを飾ったばかりでの降級だけに、今期は格上の走りを披露している。同県の須藤悟に、柴田功一郎らラインの追い込み型がそろっているので、好発進を決めれば単も望める。三浦翔大―坂本毅の北勢も一発を秘める。現に坂本は前記の大宮で伊早坂を破って優勝している。