混戦制すのは市田佳
実力伯仲のメンバー構成となったが、市田佳寿浩を本命に推したい。昨年は同着ながら8月小倉で約一年半ぶりにF1戦を制覇。すると、10月岸和田では目標がまくられる展開にも、冷静な対応から直線外を一気に伸びてⅤ。度重なるケガを乗り越え、持ち前のキメ脚が復活した。まだG1で結果を出すまでには戻り切っていなくても、畑段嵐士を目標に『らしさ』を見せる。その畑段は鎖骨骨折から復帰戦の12月向日町を優出。年末のYGPは失格に終わったが、レースを見る限り戦える状態にはある。ここも好機にまくり、市田をVへと導こう。
高いレベルで成績安定させている飯野祐太も侮れない。12月広島記念では2日目に前々の競走から番手を奪って白星。最終日は逃げ粘って3着と展開に応じた柔軟な立ち回りを披露。レース運びが上達している。今節は上位に同型が少ないので、援護手薄で劣勢なのは強気な攻めでカバーしよう。
関東勢は志村太賀に杉本正隆が軸。志村は好成績が続く近況だ。12月小田原も準決を自力で突破すると、決勝も目標に続いて手堅く確定板入り。タテ脚が冴えている上に、流れにも乗れている。思わぬケガで一とん挫あった杉本はまだ不安定な成績ながら底力は十分。そして何より、12月伊東記念で落車した木暮安由が万全で地元戦に参戦なら、今シリーズの最大勢力となる。
他にも、伊東記念を優出した山形一気や山内卓也、差し脚好調な伊勢崎彰大に江守昇の千葉勢も虎視眈々と勝機を窺う。