そろった地元関東勢

芦澤大輔 欠場
地元関東勢を軸に据える。中心となる芦澤大輔は16年は2Vと一昨年の6Vに比べ数字だけみると寂しいが、競輪祭でG1初優参を果たすなど変わらぬ存在感を発揮した。競輪祭の準決は茨城トリオの3番手を固め、吉澤純を番手まくりの武田豊とワンツー。三谷竜のまくりを冷静に張って対応と仕事をこなした。今節、先導役を期待される天田裕輝は一時の不調を脱し11月前橋、12月取手で連続優参と状態を上げている。ここに地元の磯田旭も控え、芦澤がしっかりまとめラインで確定板独占も十分。
昨年飛躍を遂げた河端朋之、取鳥雄吾の岡山コンビから狙う手も。河端は高い素質を生かし切れてなかったが、高松宮記念杯での2勝をきっかけに、F1戦初Ⅴも果たし一気にブレイク。12月広島記念も連勝で準決進出と、ナショナル仕込みのスピードはS級屈指だ。取鳥も新世代の代表として同期の新山響、吉田拓らを追って5月に特進してS級でも白星を量産。課題のコーナーリングもうまくなり、いつ優勝してもおかしくはない。橋本強が2人の盛り立て役。
近藤龍徳も侮れない。昨年は5月静岡ダービーで優参など、14年ヤンググランプリ制覇から続く良い流れをキープし前進を続けている。2月名古屋では不思議となかったF1戦初優勝も果たした。中近勢の機動型が優参ならずとも自ら打破していく。
底は脱した小松崎大地に、齋藤登志信の北勢も上位争いだし、立ち回りの巧い競走で魅せる松谷秀幸も軽視は禁物だ。