強豪そろうも新山響
G戦線で存在感を示している強豪がそろい、記念開催並みの好メンバー。優勝候補は5指に余るが、本命には新山響平を推した。昨年の新山は自慢の機動力を猛アピール。4日制の記念ではデビュー最速となる初Vを7月函館記念で逃げ切りで達成した。更に競輪祭では決勝進出を果たすなどすでに実力はトップクラスで、平成28年優秀新人選手賞を受賞している。名うてのマーカー成田和也が後ろを固めるのも心強い。スピード、ダッシュ力、持久力とバランスのとれた素晴らしい脚力で他の自力型を沈黙させる。成田は3月大垣記念の二次予選、準決で新山にジカマークしている。二次予選は新山を脅かすような自力型が不在だったこともあり、準決は新山がホームからのまくりに回ったために押し切りを許した。しかしながら、ここは新山とて楽に主導権を握れるメンバーではないし、直線が長く風も強い走路なら差し切りも可能だろう。
関東勢はどう出るか。同期の木暮安由と河村雅章は二人なら木暮の前回りが多い。神山雄一郎が束ねるここは地元の河村が関東の先頭で戦う布陣もありそう。まくり、差し冴える木暮の単には魅力を感じる。
園田匠も有力な優勝候補。当バンクならコースさえあれば突っ込んできそうで、たとえ目標不在となっても軽視は禁物だ。
松谷秀幸、中村浩士の南関勢、そして柴崎淳、金子貴志の中部勢も怖い勢力だ。特に松谷は落車続きの悪い流れから立ち直っただけに、好位占めての一撃には要注意。