スピード光る早坂秀

早坂秀悟
好調時に比べると最近の動きは今一つの感もある早坂秀悟だが、良化の兆しはうかがえる。高松宮記念杯は一次予選で敗退したものの、2日目は松岡健らを相手に上がり11秒2の好タイムで余裕の逃げ切り勝ちを演じた。ここはマイペースの仕掛けで主導権を握れそうなメンバー構成だし、同県の大槻寛徳、小橋秀幸ら北日本の援軍もそろっている。この2年は優勝から見離されているだけに、好条件がそろった今回は優勝をものにしたいところ。大槻は6月福井を着とまとめた。初日特選は坂本貴の快速まくりに食い下がっており、目標つかんだ時の捌き、差し脚はしっかりしている。早坂と宮城ワンツーを決めるか。
戦歴最上位の渡邉晴智も有力な優勝候補のひとりだ。ダービーで準決まで駒を進めると、高松宮記念杯の一次予選は早坂を豪快にまくった山中秀にきっちり続いて2着に入っている。気になるのは小埜正義の体調だ。高松宮記念杯は2カ月の落車負傷明けだったが、動きはかなり重く、本調子には程遠かった。この開催までにどこまで立て直せるかに南関勢の浮沈がかかっている。
まくりのスペシャリスト・松岡孔明の一発にも魅力を感じる。5月玉野の準決は8番手に置かれたが、驚異の上がり10秒9のまくりで前団を飲み込んでいる。仕掛けがツボにはまった時の一撃は破壊力抜群だ。
立て続けの落車の影響か、高松宮記念杯の伸びは今ひとつだった濱田浩司。調子の上積みは見込めるので、好位あると怖い。