ボス、ブフリの単争い
異次元のスピードを発揮して勝ち星の山を築いているテオ・ボスが本命だ。F1開催では8月名古屋で今シーズン4回目の完全Vを達成している。名古屋の決勝は、川口聖から執拗な牽制を受けながら上がり10秒8のまくりで川口をねじ伏せていて、ただ速いだけではないところも披露した。マティエス・ブフリとは初対戦なので前後は流動的も、Vに最も近い存在なのは変わりない。ブフリもスピード、ヨコの動きと互角以上。完全優勝の7月大宮では予選で8番手から豪快にまくって上がり12秒8の長走路日本新記録を叩き出し、準決は2着を8車身千切って上がりは12秒9と連日驚異の12秒台をマークした。
日本勢ではオールスターで準決まで駒を進めた坂本貴史に期待がかかる。自転車競技の経験者でスピードには非凡なものがあり、外国勢にどこまで抵抗するか。
6月大垣G3の決勝ではパーキンス、ボス、ドミトリエフら相手に善戦した高橋和也にも注目したい。