地元Vを狙う清水裕
まだS級では優勝経験がない清水裕友だが、ここのところ着実に力を付けている。今シリーズは初Vのチャンスと見て本命に推した。7月弥彦記念の二次予選では根田空の逃げをまくりで仕留めて勝ち星ゲットすると、8月は小松島、立川と続けて決勝に進出。立川の決勝は逃げて3着に沈むも上がりタイムは11秒5と優秀で、後閑信のまくりを許さなかった。ホームバンクで仕掛けどころを心得ている当所なら好機に主導権を握って押し切りか。同県の富弥昭は優参が多く、最近は堅実な走歴だったが、8月は2場所続けて落車のアクシデントに見舞われた。体調に問題がなければ清水に食い下がって地元ワンツーは十分だが…。
金子哲大が先陣を受け持ち、佐藤悦夫、杉本正隆が盛り立てる関東勢も好勝負が見込める。金子はG1初参戦のオールスターで着とトップクラスの洗礼を浴びたものの、F1戦なら話は別だ。このメンバーなら逃げて勝ち負けを演じても不思議ではない。佐藤は直近4カ月は未勝利ながら競走得点は110点に迫る勢い。好目標を得て単浮上もある。
実績上位の柴崎淳は落車もあってなかなか波に乗り切れていない。立ち直ってくれば切れ鋭いスピードを披露して優勝争いを賑わすはずで、好発進を決めての一発には注意しておく必要があるだろう。