上昇度一番の清水裕
持ち前の機動力に一段と磨きがかかった清水裕友が優勝候補の筆頭だ。9月防府では待望のS級初Vを完全で達成。記念開催ではまだ決勝に乗れていないものの、6月当所、7月弥彦、9月向日町とS級復帰後はすべて準決に駒を進めていて、Gレースでも存在感を猛アピールしている。今シリーズの上位陣には仕掛け早い自力型が清水しか見当たらず、思い通りのレースを演じられそうなのも追い風だ。佐藤幸治、大坪功一の九州勢はどう出るか。清水の番手を主張する中四国勢が不在なら、西日本スジで清水との連係も考えられる。相変わらず好不調の波が激しいのは難の佐藤ながら、好調時のスピードの切れには素晴らしいものがある。9月防府1着の決勝は清水裕の強襲に屈したものの、果敢に逃げた内容は申し分なかった。自力勝負でも十分優勝が狙える状態にある。
箱田優樹、竹内智彦の北勢も侮れない勢力だ。ここのところ動きが重かった箱田だが、9月千葉の準決は小倉竜ら相手に7番手から大外を伸びて突き抜けた。竹内は堅実な走りで成績をまとめていて、競走得点は110点に迫る勢い。箱田が好位キープして自力を出せれば単も望める。
中部勢は林巨人、島野浩司、吉村和之と機動型が不在。劣勢はいなめないが、林は格上の追い込み選手だけに動向には注意したい。