完調なら稲垣裕で断然
完調なら2年続けてSS班を張った格上の稲垣裕之が主役を務める。地区の若手機動型に前を任せるレースも増えたが、攻撃的な自力勝負が基本の競走スタイル。全日本選抜は準決敗退も2勝、その前後の1月大宮記念、2月奈良記念ともに決勝3着。そして3月小田原では山田英、佐藤慎ら相手に今年初Vと、18年もまずまずのスタートを切った。ところが、直前の小倉で不運の落車。ここは出走も危ぶまれる状況となった。ただ、出てくれば戦える状態なのは間違いない。スピードあるまくりで貫録を示すか。稲垣の後ろは南修二の指定席。南も近況は良好で、今年は年頭の別府で完全Vの好発進を決めると、2月高松記念は準V。高松の決勝は、優勝した三谷竜の3番手回りから最終4角で早めに内へ降りて差し脚を伸ばしており、レース巧者ぶりを発揮した。稲垣にきっちり続き近畿ワンツーは有力だ。
稲垣が本調子でなければ、新鋭の小川真太郎の出番だろう。自慢の機動力には一段と磨きがかかり、昨年はヤンググランプリに出場。ウィナーズカップの初日特選は才迫開の逃げに乗ったとはいえ、番手から出て3着に入り毘沙門天賞に駒を進めた。好発進を決めれば押し切る場面もありうる。
南関勢は中村浩士がV争いを賑わす。中村は全日本選抜の初日特選は平原康にきっちり続いて2着。スジの先行目標が不在でもコースを探しての突っ込みには警戒したい。