世界王者のグレーツァー
グレーツァーがシリーズリーダーだ。今年の世界選スプリント王者の実力を、初の競輪でも存分に発揮。8月玉野までの29走で24勝、5Vと、世界レベルのスピードで他を圧倒している。7月防府、続く四日市は準Vだったが、どちらも3番手以下を引き離す仕掛けでボスとワンツーを決めており、付け入る隙は全くない。短期登録選手が他にいない今回も、スーパーダッシュで日本勢を寄せ付けまい。
根田空史、中村浩士の千葉師弟コンビが真っ向勝負を挑む。中村は、7月松戸サマーナイトを優出、次の8月松戸記念は準V。さらに、平オールスターでは、16年松戸オールスター以来のG1決勝進出と、差し脚が冴え渡っている。根田も、オールスターでは迫力満点の先行で存在感を放った。
北津留翼、濱田浩司の西勢の一発も魅力。北津留は組み立てを含め安定感はないが、スピードは外国勢にも通用する。高橋和也、笠松信幸の中部勢、目標なくとも芦澤大輔も連候補だ。