躍動感甦った藤木裕
9月地元の向日町で約5年半ぶりの記念制覇。完全に立ち直った藤木裕を中心視した。最近は共同通信社杯を含めGレースでも存在感を示していたが、向日町記念1着は連日のパフォーマンスも素晴らしかった。これで今期の勝ち星は15、昨年1年間の勝ち星は13だっただけに、その充実ぶりは目を見張るものがある。ここも柔軟性を兼ね備えた自力攻撃でVをものにしよう。藤木には位置取り、差し脚堅実な神田紘輔が続き近畿ワンツーを目指す。
松坂洋平、五十嵐力の神奈川勢に新田康仁が加勢する南関勢も互角の戦い。成績にムラがある松坂だが、9月は岐阜記念1着、青森2着と機動力を遺憾なく発揮している。今節は仕掛け早い自力型が見当たらないだけに、主導権を握る可能性は大いにあるはず。好目標得た五十嵐の単浮上は考えておきたい。
小川勇介、新井秀明の九州勢も忘れてはならない。小川は平オールスターで落車し、直後の9月四日市は精彩を欠いたが、続く松山での伸びはまずまず。好位確保に成功なら差し、まくりで勝ち負けに持ち込める。
今年はG1の4大会にすべて参戦している高橋陽介も侮れない。9月共同杯では結果を出せなかったものの、8月小田原記念では決勝に乗っている。持ち味の自在戦が奏功すれば連に食い込みが望める。