実績群を抜く原田研
ここのところ好調時のようなスピードの切れが影を潜めている原田研太朗。取りこぼしも目に付く近況ながら、ビッグレースでの実績を考えるとF1戦なら本命視は当然だろう。今年は全日本選抜、ウィナーズカップ、高松宮記念杯とビッグでは3大会で優参を果たしている。しかもウィナーズカップ、高松宮記念杯では決勝3着で確定板入り。また、F1戦では4Vの実績もある。獲得賞金ランキング第8位でグランプリ出場権争いに加わっている実力者だけに、たとえ本調子ではなくても底力の違いを見せ付けて主役を演じる。
共同通信社杯着、寬仁親王牌着とビッグレースで安定感ある走りを披露している椎木尾拓哉も有力な優勝候補。位置取り、差し脚ともにハイレベルで、直近4カ月の競走得点は112点台。共同杯3日目は三谷竜のまくりを差して勝つと、親王牌最終日は逃げた南潤の番手で巧みに捌き和歌山ワンツーを決めた。好位確保に成功なら単十分。
東勢は池田勇人、真船圭一郎、鈴木裕、小原唯志らパンチ力ある機動型がそろっている。真船は9月向日町記念を病欠した影響なのか、10月豊橋は今イチの成績に終わったが、鈴木は10月千葉記念in松戸で優参、池田と小原は準決まで駒を進めている。機動力を遺憾なく発揮できれば優勝争いを賑わす。