• 第3回 ウィナーズカップ3/21〜3/24


ウィナーズカップ シリーズ展望

脇本が久々の実戦

脇本雄太

脇本雄太

 脇本雄太がグランプリ以来、3カ月ぶりの実戦を迎える。戦列を離れていたとはいえ、国際大会を転戦し、スピードにはさらに磨きがかかっているはず。昨年は5月ダービーからG1戦5大会連続で表彰台にあがり、オールスター、寬仁親王牌を連覇。そのパワー、スピードを遺憾なく発揮する。ただ近畿のS班には負傷者が相次いでいる。三谷竜生は2月全日本選抜で肩鎖関節を脱臼、村上義弘は3月玉野記念で肋骨を骨折しており果たしてここまでに間に合うのか。好調なのは今年ここまで記念2Vの村上博幸、静岡記念で高い修正力を見せた古性優作だ。

平原康多

平原康多

浅井康太

浅井康太

 S級上位陣は脇本のスピードに対応するために昨年後半は試行錯誤を続けてきた。平原康多や浅井康太にとっては今年初めてめぐってくる脇本との直接対決になりそうだ。全日本選抜では惜しくも決勝進出を逃した平原だが、準決勝で思い切った仕掛けに出るところに改めて強さを感じさせられたし、最終日はセッティングを修正してきっちりと白星で締めていた。昨年度覇者の武田豊樹に吉澤純平、吉田拓矢、鈴木竜士の若手機動型と関東勢は充実の布陣。大挙して勝ち上がれば脇本包囲網を敷くことは可能だ。

 竹内雄や柴崎淳が不在で浅井は自力を多用するシリーズになりそう。全日本選抜での落車、失格でろっ骨を痛めながらも静岡記念に出場。開催中にも修正しながら戦える手ごたえはつかんでいた。復帰戦からここまで1カ月の時間があればさらに上積みが期待できそうだ。近畿地区以外で昨年唯一G1決勝で脇本を破った選手であるという点も評価したい。

 全日本選抜で鎖骨骨折した清水裕友の回復具合は気がかりだが、中四国勢には太田竜馬、松浦悠士と上位で戦える自力タイプがズラリ。ここに小倉竜二、香川雄介に渡部哲男の追い込み型が融合すれば他地区に負けない勢力になる。

 全日本選抜を制した中川誠一郎や大会初代覇者の郡司浩平も優勝を争う実力者だ。

出場予定選手

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