新鋭松井宏の独壇場
超エリート街道を驀進中の松井宏佑が圧倒的な支持を集めそう。まだS級での経験は浅い松井だが、すでに2Vを3連勝で飾っているし、4月川崎記念、5月平塚記念では決勝に乗っている。平塚記念の準決は後手を踏まされていて、まだレース運びには課題があるものの、上がり10秒9の快速まくりで前団を飲み込み、和田真の追撃を振り切ったスピードは圧巻だった。高松宮記念杯参戦者が不在のメンバーなら逃げてもまくりでも首位は揺るがない。同県の近藤俊明が松井に続く。近藤は5月富山1着、6月取手記念は準決に進出していて最近の動きは悪くない。松井の踏み出しに付け切れれば次位は有望。
阿部拓真、安部貴之、荻原尚人と3車そろった宮城勢。全員が動けるので幅広い組み立てが可能だが、荻原と阿部は師弟関係にあるので、阿部は普段以上に積極的な競走をすることも考えられる。松井を封じるのは容易ではないものの、宮城勢の動向には注意したい。