躍動感溢れる藤根俊

藤根俊貴
高松宮記念杯出場者が不在の開催とあって、出世街道を驀進中の新鋭・藤根俊貴の存在はひときわ輝きを放っている。藤根はS級2場所目の3月松阪で早々とS級初Vを達成すると、その後の4場所は予選、準決ではまったく連を外していない。5月立川1着の決勝はジャンから仕掛け逃げ粘っていて、レース内容も申し分なかった。このメンバーなら主導権を握り押し切る公算が大きい。
競走得点最上位は田中誠で、5月岸和田では着と今年初Vを飾っている。岸和田の決勝は上田尭の逃げに乗ると、南修のまくりに合わせて自力に転じた。西日本に自力型が手薄のここは組み立てが難しい。機動力群抜く藤根の番手を狙う可能性もありそうだ。田中には西日本スジで最近は伸びがいい室井健一が続くか。
川村晃司は落車負傷で2カ月欠場していて、5月岸和田から復帰後の成績は今一つだ。勢いがある藤根が相手では分の悪さは否定できない。