齋藤登が鋭脚発揮
脚力的に抜けた存在は見当たらず、混戦模様のシリーズだ。Vに最も近いのは齋藤登志信か。6月函館は久々の記念優出。9月広島F1では今年初優勝を飾るなど、差し脚は冴えている。今シリーズは同県の後輩、櫻井正孝を目標に優位にレースを運ぶ。その櫻井は強烈なまくりを主武器に、流れに応じて変幻自在に立ち回っている。ここも前々に攻めれば自ずと結果は出る。
競走得点最上位は田中誠だ。今年は前半戦だけで3度の落車に見舞われたが、後半戦に入って一気に調子を上げている。スジの機動型は手薄だが、まくり兼備のタテ脚で勝負できる状態だ。
関東勢は片折亮太、朝倉佳弘の埼京コンビに、地元の杉本正隆の布陣で他地区の強豪を迎え撃つ。片折は成績の波が相変わらず激しいが、自分のペースで駆ければ簡単にはまくられない。朝倉は目標をつかんだ時のレースさばきと差し脚はしっかりしている。杉本は8月当地で優勝している。地元連覇へ全身全霊をかけて臨む。
高橋和也も有力なV候補のひとりだ。カマシ、まくりのスピードが一級品。タイミングよく仕掛けると怖い。しぶとい北野武史が高橋とタッグを組む。前田拓也、渡辺十夢の近畿の追い込み陣も位置次第で連進出が望める。