好目標を得た畑段嵐
前期は今一つの感もあった畑段嵐士だが、今期は動きに鋭さが出てきた。優勝に手は届いていないものの、初日特選で3勝、9月岐阜記念では決勝に乗っている。自力でも優勝が狙える状態だが、ここは近畿スジの野原雅也と連係が叶いそう。好展開が巡ってくればきっちりものにしよう。その野原も調子は上向き。4月伊東G3での落車で鎖骨を骨折して2カ月の欠場を余儀なくされたが、9月福井では原田研、松川高らを相手に3連勝を達成している。さらに直前の向日町記念2着とスピードが甦っただけに好発進を決めれば押し切りもありうる。藤木裕も上位進出のチャンス。地元向日町記念に向けて仕上げた脚が残っているはずで、侮れない存在だ。
地元の大塚健一郎は体調が気になる。落車負傷し3カ月ぶりの復帰戦だったサマーナイトフェスティバルで落車すると、9月青森記念でも落車に見舞われた。万全な体調での参戦は望めないだけに、地元の気力でどこまでカバーできるか。