成田和が地元で新春V
20年の平競輪の第一弾はS級シリーズだ。成田和也が地元で新年一発目のレースを迎える。ここ数年は怪我に苦しんでいるが、11月小倉の競輪祭は予選2走で鋭く伸びて2連対。ダイヤモンドレースに進出した。好調時の切れが戻っている。今シリーズは新鋭の嵯峨昇喜郎に菅田壱道と前を任されられる機動型がしっかりしているのが心強い。12月大宮で落車した影響は気がかりだが、自慢の差し脚で新春Vを決める。菅田は昨年、2度のG1優出。タイトルに手が届くところまできた。あっせんが止まった10、11月の2カ月で猛練習を積んで、12月の広島記念で復帰。いきなり準Vと好走した。対戦メンバー、流れに応じて俊敏に立ち回る。嵯峨は11月四日市で記念初優出を果たすなど、大きな成長を遂げた。20年はビッグ戦線での活躍も期待される北日本のホープだ。初戦から飛ばしていく。阿部力也も9月向日町で記念初制覇。追い込みとしてランクアップした。ここは北日本連係から直線勝負にかける。
岩本俊介が北日本勢の前に大きく立ちはだかる。昨年の後半戦からバック数が増えており、それに比例するように成績も上がっている。今シリーズもラインの先頭でロングスパートに出る。何でもできる田中晴基が岩本のアシスト役だ。
松川高大も一発の魅力を秘める。強烈なまくりを主武器に、F1シリーズでは勝ち星を量産している。西日本で香川雄介や村田雅一がラインを組むケースもありそうだ。