横山尚に期待も激戦

横山尚則
実力拮抗したメンバー構成だが、横山尚則の総合力が頭ひとつ抜けた印象だ。昨年前半の不振で今期は2班になってしまったが、全プロのスプリントを制覇した昨年5月以降は着実に調子を取り戻していた。ここも自力自在に高い総合力で優勝争いをリードするか。岡光良は12月佐世保記念での落車から1月大宮記念で復帰した。地元記念に向けて仕上げてきたはずだし、ここまでに大宮記念、平と2場所あるならレース勘も戻るはずだ。
北日本勢は飯野祐太を先頭に渡部幸訓、庄子信弘と層が厚い。飯野は11月平で弟子の高橋晋也の番手回りから優勝するなど、最近は若手に前を任せるレースが増えている。自力のレースでは準決勝が壁になっているが、過去にV実績もある相性のいいバンクでその流れを変えたい。渡部、庄子はともにタテ脚好調。庄子はF1戦でコンスタントに優出し、目標不在ならまくりもあるだけに今シリーズ注目の一車と言っていいだろう。
まくり一発の破壊力なら伊藤信と野田源一だ。伊藤は昨年後期だけで19勝、年間で33勝と勝ち星を量産した。野田も12月玉野で優勝するなど好調を維持。ともにスジの援軍は手薄だが、それを補って余りある切れ味で優勝争いに加わわってくる。
上位に先行型が不在で山田諒にもチャンスのあるシリーズだ。1月和歌山記念のブロックセブンを逃げ切りで制すなど乗れているだけに、ここも押し切りは十分だ。もちろん中部スジで山田の番手がある笠松信幸にも勝機がある。