スピード断然の石井洋
115期勢による力比べ。通算9Vと優勝回数でライバル達を圧倒している石井洋輝を本命視するのが順当だろう。アマ時代には中距離種目で活躍した地脚タイプながらスピードも一級品とバランスが取れた脚。逃げて良し、まくっても強いが、“まくりで負けるのは悔しい”とレースは非常に積極的だ。4月豊橋をまくりVなど格上の存在感を発揮している渡邉正人が番手なら遠慮なく踏み込めるし、好機にスパートして他をねじ伏せてしまおう。
一方、先行一本で戦う宮下一歩を、幸田望夢が援護ならライン強力で、関東勢から狙う手も。宮下は優勝こそまだ2回だが、準Vは7回。デビュー以来ほとんどのレースで先手を奪ってこの成績は立派と言うしかない。地元の当所も11月に走って準Vだっただけに、今度こそ押し切りたい。幸田も2月松山で完全優勝するなど伸び盛りの選手。ダッシュを生かした自力戦が本来の持ち味だが、宮下の番手ならさらにVへ近付く。
井坂泰誓も今年に入って完全Vが2回あるように力を付けてきた。直近の3月小倉の決勝は石井に完敗の内容だったが、レースの組み立て次第では一矢報いることも可能だろう。板橋慎治がこの井坂の仕掛けに乗って鋭脚を伸ばす。
竹元健竜、篠田樹の九州勢も、流れに乗っていければ連対が望める。